介護老人保健施設五色台

改修のコンセプトは、『【北欧スタイル】で改修』。
北欧は日照時間の関係で、家の中に居る時間が長いため、室内で快適に過ごすための工夫をとても大切にしている。老健施設の入所者も外に出て過ごす、ということが難しいため、北欧スタイルの考え方がとても参考になると考えた。森と寄り添って生活してきた北欧では、木の質感を活かした室内空間を多く見かける。つまり、木と馴染み深い生活を送ってきた日本人の感性とも合うはず。今回の改修では、療養室枕元のコンセント類をまとめるためのアクセントボードや、単調な壁や天井のアクセントとして木目を活かしたデザインを取り入れた。
また、北欧のファブリック類は、幾何学模様や花や鳥といった自然をテーマにデザインした柄をプリントしているのが特徴。今回の改修では、食堂などの大きな空間や療養室には、ファブリックを効果的に使い入所者にもスタッフにも明るくなれるような空間を目指した。他にも施設に入って最初に見える殺風景な中庭に潤いを与えるため、ウッドデッキを敷き詰め、鉢植えの植物を置くことで潤いある空間に生まれ変わらせた。

施工年
2013年
所在地
香川県坂出市
施工
合田工務店
構造・規模
RC造・地上2階(改装)
延床面積
3216.93㎡
用途
介護老人保健施設